セーフティレポート７月号

　セーフティ金沢工業大学警備隊の４名が６月１８日、松任石川広域きむ組合消防本部から表彰を
受けました。表彰を受けたのは、福田義和、奥野和雄、蔵福太郎、村上隆の４名の隊員。４名は金沢
工業大学巡回警備中の６日早朝、警備連絡所近くのマンションで火災報知器が鳴っているのに気づ
き、火元の５階に駆けつけると屋内消火器で初期消火するとともに室内に残された女性を救出しまし
た。表彰式では、米山正昭消防長から表彰状を受け
取りました。
　今回の消火、救助活動は金沢工業大学様の依頼
で、学生および周辺住民の安全を守る目的で巡回
警備を実施する中で発生したもので、地域の安全
のために貢献できたことが何よりと考えております。
また、セーフティでは６月１日に隊員を対象に実施
した研修の中で消火活動について取り組んでおり、
こうした日ごろの活動が防火に役に立ったものと考
えております。

　夏季の作業中や運動中に発生する熱中症に備えて、セーフティでは７月２日、産業医の岩城
紀男先生（石川県臨床内科医会長、岩城内科医院長）をお招きし、「暑さ対策を中心とする夏場
の健康管理」と題してご講演をいただきました。
　この中で岩城先生からは、夏場の汗をかく時は塩分が欠かせず、高血圧の人でもこの時期は
味噌汁、漬物など食事でしっかりと塩分を取るようにとのアドバイスがありました。また、ビールの
おいしい時期ですが、アルコールには利尿作用があり、飲んだ量以上の水分が失われるため、
控えめにするようにとの注意がありました。
　熱中症は軽度の熱けいれん（痛みを伴う筋肉のけいれん）から、熱疲労（熱けいれん症状に発
熱が加わる）、熱射病に分類されます。予防できる病気ですが、死に至る病ともなります。先生の
お話では、基本は自己管理であり、体力を過信せず、十分な睡眠と食事（特に朝食）を心がける
ようにする必要があるようです。それでも気分が悪くなれば無理をせずに日陰に入り、濡れタオル
で体を冷やすといった処置をすることが肝心です。
　就労中の熱中症は労災となることから、夏場には定期的な休憩をとり無理な作業を行わないよ
う指導監督する必要もあるようです。
　各事業者、企業の皆さんも時節柄、一層のご自愛のほどを心からお祈り申し上げます。